【株主優待】オリックスは保守的な投資家向きな銘柄
株主優待株として魅力的な地方の名産品のカタログギフトが貰えるオリックスですが、皆さんはどんな会社でどんな株なのかご存知でしょうか?
今回はオリックスという企業を投資家目線で紹介したいと思います。
オリックスの事業
オリックスは「その他金融」というセクターとなり、主にリース(貸出)業が主な事業となります。しかし、最近は事業の多角化を行い様々な事業を保有する規模の大きい企業となります。では、実際にオリックスがどんな事業を保有しているのか紹介していきます。
法人金融サービス事業
融資、リース、各種手数料ビジネスで国内の中堅・中小企業に対する各種手数料ビジネスが順調で、金融収益は停滞気味です。
メンテナンスリース事業
自動車リース、レンタカー事業、カーシェアリング、電子計測器・IT関連機器等のレンタルおよびリースで、自動車リースは若干成長していますが、収益・利益ともに横ばいです。
不動産事業
不動産開発・賃貸、施設運営、不動産投資法人(REIT)の資産運用・管理、不動産投資顧問で、オフィスビル市場は順調でマンションの販売は一部高止まり気味ですが、収益は増加しており、利益はかなり高めです。
事業投資事業
環境エネルギー、プリンシパル・インベストメント、サービサー(債権回収)、コンセッションで、風力や地熱などの発電や公共施設運営などで収益・利益ともに順調です。オリックスの資産構成比では9%程度ですが、収益は12,720億円と非常に高く利益も850億円と高いです。
リテール事業
生命保険、銀行およびカードローンで、オリックスの資産構成比率の37%を占めますが、収益・利益ともに停滞気味です。カードローン市場は競争が激しく厳しい状況です。
海外事業
リース、融資、債券投資、アセットマネジメント、船舶・航空機関連で、オリックスの資産構成比率の27%を占めますが、収益は低下傾向です。
オリックスのファンダメンタルズ
オリックスは売上高・純利益ともには4年連続増加しており、収益性は順調そのものです。また、ROEは10%以上と成長性も高く、キャッシュフローも投資CFと財務CFのマイナスはありますが、現金等が非常に大きく問題なさそうです。ただ、自己資本比率が23.1%と低いですが、自己資本も利益余剰金も非常に大きいので問題なさそうだと考えられます。
全体的に良好な状態だと考えています。
※2018年5月10日の情報(以下、情報は同日情報です。)
オリックスの割安性
指標としては、PERが8.07倍、PBRは0.96倍と割安で予想配当利回りも3.23%とそこそこ高めです。セクターがその他金融業なので投資指標が割安に放置されやすいですが、事業の多角化で最近はエネルギー関連事業や不動産事業と増え、これらの事業が順調なため、この指標は割安かと考えています。
また、ダイヤモンドザイ5月号掲載の理論株価は3,658円で理論株価よりも45%程度割安な状態です。
全体的にまだまだ割安感のある銘柄でしょう。
オリックスのチャート
オリックスのチャートは長期でしっかりと上昇していおり、精神的に長期で保有し易い銘柄でしょう。
オリックスの株主優待
オリックスの株主優待はふるさと優待が有名で、各地の名産品のカタログギフトの中から選択できるというものです。ふるさと優待は3年以上継続保有で優待品がグレードアップする長期保有者への優遇もあります。
また、ふるさと優待以外にも株主カードもあり、オリックスグループの各種サービスを割引価格で受けられるという優待もあります。
優待取得の為の優待獲得株数も100株で、現在なら20万円未満で取得出来るため、初心者投資家にもおすすめです。
まとめ
オリックスは時価総額も25,713億円と高く、事業領域も幅広く、しっかりと売上・利益も上げているという優良企業ですが、株価指数は割安で株主優待も魅力的という良いところが多い企業となります。また、
ただ、事業セクターがその他金融のため、株価が割安に放置されやすいという傾向がありますが、長期的にゆっくりと成長しているという保守的な投資家向きの銘柄だと言えます。急激な成長は見込めませんが、事業分野も幅広いのである程度安心して保有できる銘柄でしょう。
コラム
実は先日筆者もオリックスを長期保有目的で購入しました。これから、何十年保有するか分からないくらいの長期保有を考えています。
筆者の投資スタイルは割安優良優待株投資で、どちらかというと保守的な投資をしています。そんな筆者のイチオシ銘柄がオリックスとなりますので、皆さんも優待株に迷ったら、参考にしてもらえたらと思います。