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確定拠出年金の大きく、忘れられやすいデメリット

 

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こんばんは。

ひすいです。

 

以前、確定拠出年金の企業型、個人型の比較をまとめさせてもらいました。

そして、結論として企業型が良いという一つの結論を導き出しました。

 iDeCo(イデコ)か企業型確定拠出年金に加入するか迷ってます。 - 一般的SE「ひすい」の金持ちまでの道のり

 

しかし、あれから投資の歴史、考え方を学ぶにつれて、確定拠出年金の大きな落とし穴を発見しました。

そこで、今回は確定拠出年金の大きな落とし穴について説明したいと思います。

 

 

確定拠出年金は投資】

まず、確定拠出年金をする人の多くは、確定拠出年金用ファンドの販売担当者から、一つの注意事項を受ける事でしょう。

それは、確定拠出年金は"投資"なのだと言う事です。

しかし、多くの販売担当者は自分の販売実績をあげるために、"投資"の魅力を説明する事でしょう。

そして、これから説明する確定拠出年金用ファンドは"将来どうなるか分からない"にも関わらず、"このファンドを買えば運用益で資産が増える"と適当な事を説明してくれるでしょう。

 

ここで、重要な事を我々は再認識しなければならないと考えています。

それは、確定拠出年金も資産を運用する"投資である"という事です。

 

【多くの人が確定拠出年金をしてしまう理由】

上記で説明した通り、確定拠出年金用のファンドは投資です。

そして、一般的に確定拠出年金用のファンドは投信信託のそれと同じものを、確定拠出年金用としてピックアップしているに過ぎません。

このため、不幸にも運用が難しいファンドを選択してしまった投資初心者は、数年~数十年は利益という結果が付いてこない事になるでしょう。

それでも、多くの投資初心者が確定拠出年金を始める大きな理由は、所得税控除でしょう。

 

多くの人が確定拠出年金をしてしまう理由は、約20%もの所得税控除があるからでしょう。

これは、言うなれば、100%の確立で毎年拠出した額に対して約20%もの利回りが付く事と同義になります。

 

確定拠出年金の大きく忘れられやすい落とし穴とは?】

確定した20%の利回りなんてものは、投資の世界では"完全に詐欺"しか思い浮かばないレベルの代物です。

しかし、これは国が法律としてルールを決めているため、"所得税控除"を受けられる事については確定しています。

そして、それ故に、所得税控除=年率約20%の利回り=確定拠出年金の利回りも+20%/年と考えがちだと思います。

現に、僕は"所得税控除=確定拠出年金の利回りも+20%/年"だと思い込んでいました。

しかし、冷静になって"投資"という考えに立ち戻ってみましょう。そうすると、投資であるからして、ファンドの運用成績がプラスの時もあれば、マイナスの時もあります。

つまり、確定拠出年金の利回りは以下の式になります。

 

確定拠出年金の利回り=所得税控除(+20%)+ファンドの運用成績(X%)

 

よって、ファンド自体の能力が低くマイナスが大きすぎる場合(つまり、運用成績-20%/年)には、全体を通したらマイナスとなってしまう事になります。

このため、ゴミファンドを選択してしまったら、損をする可能性があると言う事です。

 

ここで、多くの賢明な読者から反論が聞こえてきます。

「いやいや、所得税控除で確定+20%があるならば、ファンドの運用成績が毎年-20%以下じゃなければ利益になる訳で、そこまでゴミファンドはないだろう」と。

仰る通りで、確定拠出年金で運用する場合、基本長期運用となるはずです。

よって、長期で見たら運用成績はプラスになるだろうと。

 

しかし、我々(特に大恐慌を知らない世代)は、もっと深刻で世界的に経済が低迷している状況が今後来る事を予想または来た際の対策を考えられていないのではないかと思います。

仮に非常に適当な試算をします。

例えば、今から20年間毎月1万円ずつ確定拠出年金に拠出するとします。

また、ファンドの能力は±0%/年と過程します。そして複利計算も入れません。

この場合の確定拠出年金の運用益は以下となります。

拠出額=1万円×12ヵ月×20年=240万円

確定拠出年金の資産額={(1万円×12ヵ月×1.2控除)×20年}=288万円

確定拠出年金の運用益=288万円-240万円=48万円

(確定拠出年金の利回り=20%)

実際はファンドの能力と複利で利回り+50%~100%くらいになるかも知れません。

 

上記の利回りで大恐慌を耐える事が出来るでしょうか。

バブル崩壊で最大日経平均株価4万円⇒2万円

半値近くまで落ち込んでいます。

つまり-50%まで落ち込んでいる事になります。

 

確定拠出年金の運用も投資です。

〇〇ショックや大恐慌の際には多くのファンドの資産価値が目減りする事でしょう。

にも、関わらず、確定拠出年金の引き出し期間は10年間です。

引き出し期間が経済が好景気で多くのファンドの運用益が大幅なプラスの時であれば、最高の年金制度となるでしょう。

しかし、最悪の場合には10年間景気が最低のラインとなり、多くの資産がプラスなのかマイナスなのか分からない、または資産価値が目減りする(マイナス)可能性があります。

 

【どうすれば良いのか?】

では、我々はどうすれば良いのか?

そこが一番のポイントでしょう。

このポイントに関して、僕は一つの見解を持っています。

それは、余裕資産で拠出する事です。

いつでも自由に引き出せる投資商品(投資信託や株)を保持しているにも関わらず、更に余裕資産がある。

こんな状況で、確定拠出も税制上のメリットを満喫するために利用する。

これくらいの感じがちょうどよいと思います。

理由としては、先に述べた通り、引き出し期間が限られている制限のある投資手法だからです。

逆に、余裕資産がほとんど無いにも関わらず、税制上のメリットだけに注視し、最高の安定投資法だなんて思わない方が賢明です。

 

【結論】

確定拠出年金も投資である事を認識する。

・投資であるので、世界情勢によってマイナスになる可能性を理解する。

・投資であるので、余裕資産で取り組む事をお勧めする。

 

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