2018年9月 日本株式市況
株式指数として日経平均株価は国内で最も有名な指数ですが、初心者のうちは日経平均株価だけを見て国内株式市場の状況を見ている人もいるのではないでしょうか。
かくいう筆者もその一人でしたが、最近は様々な銘柄をウォッチしていているので、日経平均株価以外も確認するようになりました。
今回は、最近保有している個別株が下がっているのに日経平均株価だけボックス相場なので、僕が保有している銘柄が悪いのか?と一瞬自分の銘柄選定の問題かと思ったのですが、NT倍率やJASDAQ平均などを見ていたらボックス相場なのは日経平均株価だけで、他の国内市場全体としては下落傾向にあることが分かりました。
そんな訳で、国内株式市場の状況を直近の1年間の月足チャートで確認した内容を紹介したいと思います。
日経平均株価
上記は日経平均株価の月足の直近1年間のチャートです。
2018年4月頃から現在まで上記赤枠のように綺麗なボックス相場になっています。
このボックス相場はいつまで続くのでしょうか。
TOPIX
上記はTOPIXの月足の直近1年間のチャートです。
日経平均株価に対してTOPIXは、2018年4月頃から現在まで上記赤枠のように若干右肩下がりになっているよう見えます。
NT倍率
日経平均株価とTOPIXのチャートを見ると、日経平均株価はボックスなのに対してTOPIXは右肩下がりに見えているという状況なので、日経平均株価(日経平均)をTOPIX(東証株価指数)で割った指数であるNT倍率を見てみます。
そうすると、綺麗な右肩上がりになっており、このチャートから読み取れることは日経平均株価のハイテク株など一部の銘柄に釣られており、市場全体としてはずるずると下落しているということになります。
JASDAQ平均・マザーズ指数
今度は東証以外の市場として、JASDAQ平均を見てみます。
JASDAQ平均も半年以上右肩下がりのチャートになっています。
また、マザーズ指数も同様に右肩下がりのチャートとなっています。
全体的な所感
日経平均株価は綺麗なボックス相場でしたが、日経平均株価以外の市場は右肩下がりという事で、銘柄全体的な流れは下落傾向にあることが分かりました。
2020年のオリンピックへの期待織り込みと米中の貿易戦争懸念で下がり始めているのかなぁ~と想像しています。
最近の優待株は割高かまたは、将来どうなるか分からないような業界(2022年以降やばそうな不動産業界やJTなど)ばかりなので、なかなか投資しずらいという印象を受けており、このまま右肩下がりの傾向が続けば、割安な銘柄が発掘し易くなっていくのではないかなぁ~なんて楽観的に考えています。