個人投資家が塩漬け株を作ってしまう訳
個人投資家の多くは一度は塩漬け株を作ってしまった経験はあるのではないでしょうか?かくいう筆者も何度か塩漬け株を作ってしまい、なかなか損切できない状況でした。塩漬け株を作ってしまうと投資意欲が下がり、「投資はダメだ」なんて思って投資を続けられなくなってしまう場合もあります。
しかし、塩漬けは誰でも一度は通る道だと思います。個人投資家が塩漬け株を作ってしまう訳を知り、対策を練れば資産を増やしていけると思います。
そんな訳で、今回は個人投資家が塩漬け株を作ってしまう訳を紹介したいと思います。
また、塩漬け株を回避する方法も紹介していきます。
塩漬け株になる瞬間
個人投資家の塩漬け投資パターンは以下の様になります。
- 何かしらの情報を元に株を購入
- 想定以上にマイナスとなる。
- 株価が戻ると予想して継続保有
- 塩漬け株の出来上がり
3.の株価が下がったにも拘わらず、株価が戻るかもと冷静ではない判断で、保有を継続してしまった瞬間に塩漬け株になります。
このように塩漬け株を作成していまうのですが、何が原因かと分析すると以下が考えられます。
- 売買ルールなしに購入
- 損切を拒む
- 売買ルールを都合よく変更
1.売買ルールなしに購入
これは、単純に計画ないまま行動し、"なんとなく"投資を続けてしまうことが原因になります。
投資は将来を予想し儲かると判断出来るから投資するのであって、なんとなく良さそうというレベルでは将来予想の質はたかが知れてしまいます。
事業領域の将来性や売上高推移、株価として指標的割安度など様々な情報を駆使して投資判断が下せるように、売買ルールが必要です。
2.損切を拒む
売買ルールがあっても、自分が一生懸命働いて貯めたお金を損切することは頭では分かっていたとしても、気持ち的に区切りがつかないものです。
投資の塩漬けをしていれば、自分の投資判断が失敗していたことを失敗と確定させずに済むので精神的に楽なのです。
しかし、損切をしないといつまでも利益にもならないよく分からない株を持ち続けてしまう事になるので注意が必要です。
損切を拒むことは投資経験を積むしか改善する方法はないのですが、一つ重要な事として、投資用の資金はあくまで余剰資金ですべきでしょう。
3.売買ルールを都合よく変更
売買ルールを作成して、値上がり期待が高い銘柄を変えたとしても、震災やテロなどいつ何時起こるか分からない値下がりリスクは存在します。
また、トランプ政権の政策による影響や北朝鮮による影響など様々な要因により値下がりが発生します。
売買ルールを都合よく変更してしまうと、塩漬け株を作ってしまうことにも繋がります。
塩漬け株を作ってしまう訳
塩漬け株を作ってしまう瞬間でご紹介した通り、投資計画やルールが適当であったり、投資経験が未熟であることで、塩漬け株が作られてしまうのです。
塩漬け株を作ってしまう訳は、投資ルール(売買ルール)がない(or適当)か損切出来ないことが原因です。
塩漬け株と長期保有株の違い
皆さんは塩漬け株と長期保有株の違いを知っていますか?
塩漬け株は投資家は短期・中期のような比較的短いスパンや投資期間を考慮せずに買い付けた株が意図せず値下がりし、値動きが戻らなかった際に塩漬け株になります。
つまり、長期保有する気がなかったけど、株価が下がってしまったので仕方がなく長期保有している状態が塩漬け株となります。
一方で、長期保有は株価の値下がりも考慮した上で、数年や数十年の長期間保有していたらしっかり利益が得られると想定して長期保有している株が正当な長期保有株となります。
この違いはどこから発生するかというと、上記の売買ルールや購入時の投資計画の精密さによって変わってきます。
塩漬け株を作らない王道的方法
塩漬け株を作らない王道的方法として筆者が実施している方法は、最初から長期投資目的でしか投資しないという事です。
また、日経225に入るような大型株や業績安定企業を対象として高配当な割安株に対してのみ投資するという方法です。
これを投資名として出すと、「長期・大型・高配当・割安株投資」となります。
また、筆者は上記の要素に加えて株主優待も重視しています。理由としては、株主優待を貰う事で長期投資のモチベーション維持に繋がるからです。
つまり、「長期・大型・高配当・割安・優待株投資」が塩漬け株を作らない為の筆者の解となります。
「長期・大型・高配当・割安・優待株投資」方法
では、「長期・大型・高配当・割安・優待株投資」の具体的方法を紹介します。
筆者は以下を条件に投資しています。
長期:5年以上保有できるかどうか
大型:日経225、東証一部銘柄
高配当:配当利回り3%以上
割安:ザイの理論株価より割安、グレアムミックス係数(PER×PBR)11.5以下
優待:貰って嬉しいもの
最低でも上記5点の条件を満たしている銘柄から筆者は選定するように心がけています。
上記以外にも財務面、業績面、事業領域など多角的に銘柄を選定して最終的に投資判断に至っていますが、気になる方は筆者のサイトを継続してみて頂けたら、投資判断基準を紹介していますので、参考にして頂けたらと思います。