【株式投資初心者必見】ベンジャミン・グレアム的な投資方針
皆さんはベンジャミン・グレアムという投資家をご存知でしょうか?
グレアムは割安株投資の父とされ、現在のバリュー投資の基礎を築いた人でもあります。
今回は株式投資初心者の人はぜひ知っていて欲しい、グレアムの投資方針を紹介したいと思います。
ベンジャミン・グレアムという投資家
ベンジャミン・グレアムは、割安投資の父として知られ、世界一有名な投資家のバフェットにも投資を教えていた人となります。
グレアムはウォール街の大暴落と世界恐慌という2度の大暴落を経験したいたため、非常に慎重な投資スタイルを提唱していた投資家となります。
慎重な投資スタイルは、グレアムの考え方からも読み取れて、ハイリスクハイリターンな銘柄を選ぶというよりも、市場の中で割安とされる銘柄を選ぶという方法を提唱していたことからも読み取れます。
彼の考え方は現在のバリュー投資の基礎になっていると言われており、グレアムを知ることはバリュー投資を知る事にもつながります。
ベンジャミン・グレアム的な投資方針
グレアムの投資方針は『賢明なる投資家』という彼の書籍を読むと非常に理解が進むと思いますが、500ページ越えの超大作で、値段も3800円と少しお高めなので筆者が掻い摘んで紹介します。
このように、冒頭から慎重な方針を取ることを勧めると名言しています。
そして、3つの具体的な方針を勧めています。
簡単な言葉に直すと、①借金しない、②株式を買い過ぎない、③税金を気にせず利確し、状況が悪い時は現金や債券など安全資産を増やすという事です。
これは、株式投資を実施していくうえで最も重要な投資方針で、多くの人の投資方針は何を買うかや、いつ売るかなど売買方法の為の方針が多いですが、グレアムは売買以前に、投資に充てる資金の在り方までもしっかりと方針としと説明してくれています。
もし、投資方針をどうすれば良いのか分からない人や今まで投資方針を考えてこなかった人は上記を参考にすると、世紀の大暴落が発生しても慌てずにいられるのではないでしょうか。
そして、もっとグレアムの考えをしっかりと学習したい人は、ぜひ本書を一読することをお勧めします。内容は少し難しい部分も多いです。
しかし、株式投資をしっかりとしていきたいと考えている人は簡単なまとめ本よりも、しっかりと本書を読んだ方がためになる事が多いと思います。
現状の投資方針
では、グレアム的な投資方針を理解した上で、現状の投資方針はどうするかという事ですが、②株式を買い過ぎないに関して、現状の日経平均株価のPBRは1.24倍となっています。割安でも割高でもないニュートラルな状態です。
次に、米国の代表的指数のS&P500のPBRは3.25倍とかなり高めです。そして、日本の株式相場は米国の株式相場に連動する性質があります。
このため、日本の株式相場自体は高すぎではありませんが、米国の株式相場は高い状態なので、少し警戒が必要というところでしょうか。
この状況を加味した上で、投資方針としては、資金のうちの株式比率は40%~60%くらいが適度かと思っています。
人によってそれぞれ資産の性質や状況も違うので一概には言えませんが、上記くらいが目安かと思います。
まとめ
いかがでしたか?ベンジャミン・グレアムは割安株の父として知られる人ですが、投資方針も説明してくれています。今回はグレアムの投資方針の紹介と現状の投資方針の紹介をしました。
投資方針が固まっていない人は参考にしてもらえればと思います。また、グレアムの投資に関する様々な考えをしっかりと学習したい方はぜひ『賢明なる投資家』を一読していただければと思います。
これからも、投資に関する独自の視点で気になる情報をお届けしたいと思いますので、気になった方は読者になって頂ければと思います。