【メルカリ上場】IPOで初高値を付けるか?
6月19日に東京証券取引所マザーズへの新規上場する株式会社メルカリについて紹介します。
メルカリ上場の背景(理由)
フリマアプリとして有名なメルカリですが、ようやく上場することになりました。では、上場の背景(理由)を考察していきます。
メルカリの有価証券報告書や目論見書内の売上高は純増している一方で、経常利益と純利益を見るとここ最近はマイナスになっています。
経常利益と純利益がマイナスになる原因として米国・英国への海外展開をしており、海外での広告費が利益をマイナスに落としている原因と考えられています。
フリマアプリというビジネスモデルは一度市場やアプリを構築してしまえば、売上高はユーザー数の増減や出品数の増減で変わりますが、基本的に利益は出続けるモデルになる訳です。このため、海外展開がうまくいけばより高利益を上げられる企業になる訳ですが、そのための広告費がこのままでは足りなくなってくるという可能性があるのではないでしょうか?フリマアプリという誰でも思いつくビジネスなので、海外では既に別のフリマアプリが市場を占有しており、なかなかユーザー定着にまで結びついていないというのが現状だと考えられます。
そこで、新規上場し資金を集めて海外での広告費を増やすor維持し続け、ユーザー獲得を狙うというのがメルカリ上場の背景(理由)ではないでしょうか。
IPOで初高値を付けて儲かりそうか?
IPO(Initial Public Offering)とは?
新規公開株式の事を指し、未上場企業が資金集めのために保有株を市場に売り出すことです。多くの場合、IPOでは上場前に抽選で株を買う権利が得られ、低価格でIPO株を取得できることで、上場後すぐに株価が高騰する事が多いという特徴があります。
このため、注目企業のIPO株を取得し、上場後初高値で売る事で利益を得る投資方法をIPO株投資と呼んだりします。
IPO株の取得は証券会社で抽選し、当たった人だけが事前買付権利が得られるため、運要素の強い投資方法でもありますが、IPOは各証券会社毎に抽選に参加できるため、複数の証券会社で抽選に参加して、当選確率を上げるという方法もあるようです。
また、抽選確率も各証券会社ごとに異なるようで、IPOの主幹事証券会社は当選株式数を多く設定されている事が多く、当選確率も高まるようです。
儲かりそうか(初高値を付けるか)?
では、メルカリ上場という事でIPOに申し込み初高値で利益を上げられるかという事ですが、これはメルカリという企業の知名度や既に売上も実績もあるので、初高値を付ける可能性は高いと予想しています。実際にその他のサイトでも上場後すぐは高騰するという予想が多く、実際も初高値を付けると考えられます。
ただ、有名企業なだけあってIPOに当選するかどうかは運次第ですが、IPOにチャレンジする価値はあるでしょう。
という事で、メルカリのIPO投資は儲かると予想しています。
しかし、上場後即売りならば儲かると予想していますが、長期で保有していると海外展開の費用による利益マイナスが投資家から嫌気されて、株価がだだ下がりする可能性が高いと思うので、長期投資にはあまり向かないかと予想しています。
上場の詳細情報
- 上場日:6月19日(火)
- ブックビル期間: 6/4 0:00~6/8 11:00
- 国内募集:4,288,700株
- 国内売出:14,648,200株
- オーバーアロットメントによる売出:2,840,500株
- 申込単位:100株単位
- 発行価格決定日(抽選日): 6/11
- 1株当たり想定仮条件:2,200円~2,700円
- 上場時の発行済み株式総数:約1億3533万株
- 時価総額:最大3654億円
- 株式市場:マザーズ
- 証券コード:4385
まとめ
メルカリは既に国内ではフリマアプリとして確固たる地位を気づいている企業なので、知名度としては非常に高い企業となり、IPO株投資として初高値で売り抜ける戦法には良さそうに思えます。しかも、市場から調達金は500億円~とされ新興市場では13年ぶりの規模との事なので、期待も高まるりやすいのではないでしょうか。
一方で、最近の利益マイナスもユーザー減ではないですが、海外展開のための投資費用がかさんでいるという事で、今後も海外展開のための出費が継続的にかさむと考えられ、当面は利益があまりでないと予想されます。このため、長期投資向きの銘柄とは言いにくいと考えられます。
どのように投資をするかは個人の判断によりますが、IPO短期投資ならおいしそうで、長期投資はあまりよくなさそうというのが筆者の予想となります。
皆さんはメルカリ上場でどう行動しますか?