長期投資でも失敗するパターン
多くの投資系書籍には長期投資が良いと書かれていると思いますが、本当に長期投資が良い方法なのか疑問に感じたことはありまりませんか?
もし、何も考えずに書籍に書かれているから長期投資が良いと思っているならば、本記事を読んで頂けたら、長期投資が一概に良いとは言い切れないことが分かると思います。
長期投資の成功例(S&P500)
長期投資の成功例として挙げられるのはアメリカの株式指数のS&P500です。1998年のから現在まで950⇒2900と約1950上昇しており、20年間で約3倍の値になっています。
単純計算で20年前に100万円S&P500に投資していれば、現在では300万円になっていたということになります。
20年間で投資額が3倍になれば、投資成功と言っても問題ないでしょう。
長期投資の失敗例(日経平均株価)
長期投資の失敗例として挙げられるのは日経平均株価です。1991年~現在まで約26800
⇒約24000とマイナス2800の下落となっており、数値は11%低下していることになります。S&P500よりも長期間の投資に関わらず株式指数値は減少しています。
例えば、1991年に100万円投資していたら、現在では89万円になっているという計算です。
つまり、長期間の投資を行っているにも関わらず失敗しているという事になります。
長期投資の成功例、失敗例から見る投資失敗パターン
上記のチャートの確認結果から長期投資を行っていれば必ず良いという訳ではない事が分かります。
簡単な話ですが、長期投資をして意味がある(資産が増加する)対象は長期的に成長が見込める対象でなければ意味がないです。
逆に言うと、長期的に見たら資産が減少してしまいそうな対象には投資しない方が良いという事になります。
では、投資失敗パターンとなる対象はどのようなものなのでしょうか?
①人口減少国投資
一つは今後人口減少が続くことが見込まれる国でしょう。人口が減少すれば自然と国内の活気は下がり、株価にも影響する可能性は高いです。
②草コイン投資
もう一つ、成長が見込めない分野で、仮想通貨の草コインと呼ばれるものたちの大半は今後資産価値としては成長しないと予想しています。なぜならば、草コインと呼ばれる仮想通貨は通貨発行業者が市場により流通させ、様々なところで利用してもらおうと働きかけることを放棄している場合が多いからです。
このような既に成長が見込めない分野への投資も失敗パターンに入るでしょう。
③成長性なし企業投資
また、成長意欲の見えない対象への投資も失敗パターンでしょう。例えば、企業として成長が終わっており、株主還元にだけ力を入れている企業は市場全体の後押しがあれば株価は上昇するかも知れませんが、企業の価値は増加しにくいため、長期投資の対象にしてしまうと失敗する可能性が高そうです。
④高配当毎月分配型投資信託
投資信託では高配当毎月分配が一時期流行りましたが、これも失敗例に挙げられるのではないでしょうか。理由としては、高配当毎月分配型投資信託は多くの場合で信託報酬が高く、買付手数料や解約手数料も掛かるものあり、さらにブームが去ってからは資金流出により純資産総額が下がり、無理な分配金により基準価額も下がるという完全な悪循環に陥っているケースが多かったからです。
このような投資信託への長期投資は失敗パターンになるでしょう。
まとめ
このように、長期投資にもいくつかの失敗パターンがあり、必ずしも長期投資をすれば良いという訳ではないです。
もし、長期投資をするならばしっかりと長期的に資産価値が上昇することが予想出来る対象を調査した上で投資する事が望ましいでしょう。
しかし、次々に新しい技術が発明され、どんどん革新的なサービスが生み出されて、数年前までは優良企業でも現在では微妙な企業もあるように、長期的には何に投資したら良いのか分からない人も多いのではないでしょうか。
そういう人には、基本的に分散投資がおすすめされており、筆者も分散投資をしています。
もし、分散投資に興味のある方は筆者のインデックス積立投資の記録を参考にしてもらえればと思います。