2019年1月第2週 相場観測
2019年1月の第2週の相場観測です。
日経平均株価
長期トレンド(10年間チャート)
日経平均株価の月足10年間チャートを見ると先月に引き続き短期移動平均線(12カ月)は下落方向に向いています。中期(24カ月)、長期(60カ月)はまだ上昇方向ですが、米中貿易摩擦や米国の金利上昇などの経済的なマイナス要因があり、中期・長期もその内下落する可能性もあると思います。
そんな訳で、筆者の考えとしては長期的にも下落トレンドに入っているのではないかと思っています。
年間トレンド(1年間チャート)
年間のトレンドとしては、昨年は9月までは綺麗なボックス相場でしたが、9月下旬~相場が動き10/2の高値からは下落相場に見えます。
10年間チャートで短期線が下落してきていることから、このまま数カ月は株価は下落するのではないかと考えています。
騰落レシオによる相場の過熱感観測
※上記チャートは以下のサイトを参照しています。
騰落レシオは相場の過熱感を観測するための指標です。高い程買われ過ぎで、低い程売られ過ぎとなります。
一般的に騰落レシオが70%で売られ過ぎとなり、現在は69.44%なのである程度売られ過ぎな状態を示していることになります。先週はボリンジャーウォークもなくなり、そろそろ底値圏という記事を書かせてもらいましたが、今週は株価は上昇しました。
騰落レシオを見る限りまだ売られ過ぎという状態のため、もう少し上昇する可能性はあると考えられます。
TOPIX
長期トレンド(10年間チャート)
TOPIXの10年間月足チャートを見ると、短期線(12)と中期線(24)がデッドクロスしそうになっています。これは、短期的に反発する可能性はありますが、長期的なチャートでのデッドクロスになると、今後は下落トレンド転換するのではないかと予想します。
年間トレンド(1年間チャート)
TOPIXの日足の1年間チャートは既に昨年の10月には短期線と中期線のデッドクロス、中期線と長期線のデッドクロスが発生しているとともに、短期・中期・長期線全てが右下方向に進んでいることから、完全な下落トレンドに入っています。そして、この下落は米国の金利上昇や米中貿易摩擦など経済的な懸念が消えないうちはなかなか戻らないのではないかと予想しています。
そんな訳で、当面のTOPIXは下落トレンドを維持すると予想します。
まとめ
将来の相場はどうなるか分かりませんが、テクニカル分析をすることでなんとなくですが、相場を観測することができるのではないでしょうか。
相場を観測することによって将来への備えが出来るようになり、リスクオフなのかリスクオンなのか投資行動を柔軟に変えていけるようになったら、相場に流されるのではなく、相場の波に乗れるようになるのではないでしょうか。