2019年1月第4週 相場観測
株式相場の全体的な流れを把握するために、テクニカル的な観測をしていきます。
2019年1月の第4週の相場観測です。
日経平均株価
長期トレンド(10年間チャート)
日経平均株価の月足チャート10年間を見ると短期移動平均線(12カ月)は少しだけ右下方向に向いているように見えます。中期(24カ月)と長期(60カ月)移動平均線は未だに右肩上がりです。
10年間チャートだけではトレンド転換したのかしていないのかははっきりしません。
年間トレンド(1年間チャート)
日経平均株価の1年間の移動平均線チャートは短期が長期とゴールデンクロスしておりますが、1年間の日足チャートではゴールデンクロスは過去1年間を分析してみると、そこまで強い上昇サインのように見えないので、あまり参考にならないと考えています。
一方で、トレンドは過去の1年間でも流れをつかみやすいように思いますので、上図のように当面は下落トレンドになるのではないかと予想しています。
ただ、トレンドラインを大きく上回ることがある場合は、トレンド転換を意識する必要があるかもしれません。
移動平均線乖離率による相場観測
上のチャートは、上記のサイトを参照しております。
移動平均線はたぶん25日平均を使っているのではないかと考えています。この移動平均線乖離率を見ると、直近1年の傾向では0%~3%が天井圏、-6%付近は底値圏と見えます。1月25日では1.79%なので、ちょっと割高なように見えます。先週の記事でもうそろそろ再下落するのではと記載しましたが、下落しませんでしたね。ただ、移動平均線乖離率的にはそろそろ下落しても良いのではないかと予想しています。
騰落レシオによる相場の過熱感観測
※上記チャートは以下のサイトを参照しています。
騰落レシオは相場の過熱感を観測するための指標です。高い程買われ過ぎで、低い程売られ過ぎとなります。
一般的に騰落レシオが70%で売られ過ぎとなり、120を上回ると天井圏と言われているので、現在は86.74%で騰落レシオ的には若干売られている程度の中途半端な相場に思えます。
TOPIX
長期トレンド(10年間チャート)
TOPIXの10年間月足チャートを見ると、短期移動平均線は右下方向を向いており、中期・長期移動平均線はまっすぐ右方向に向かっているように見えます。このことから、短期的には下落で、中長期的には上昇ストップをしているように見えます。
年間トレンド(1年間チャート)
TOPIXの移動平均線乖離率を以下のサイトで見ると、25日移動平均線乖離率は+2.46%と少し高めな気がします。
https://www.kabutec.jp/company/fs_998405.html
乖離率の値は見れませんが、上場インデックスファンドTOPIX (東証一部 : 1308)の移動平均線乖離率を1年間で見れるサイトは以下です。
http://jp.kabumap.com/servlets/kabumap/Action?SRC=chart/base&codetext=1308&Cterm=12
下落トレンド入りしたと思われる去年の10月から見ると、25日移動平均線乖離率が0%を超えたタイミングは過去1度で、今回が2回目になります。
そんな訳で、筆者の想定としてはトレンド転換も可能性にいれるものの、現状は割高でそろそろ再下落するのでは?と予想しています。