ひふみ投信とeMAXISバランス比較
皆さんはひふみ投信というファンドをご存知でしょうか。『カンブリア宮殿』というテレビ番組で放送されて、一躍有名になったファンドなので、名前だけは聞いたことあるという方も多いのではないでしょうか。このひふみ投信ですが、インデックス投資家の僕が実際に投資対象とありなのかどうかというところで、実際のインデックスファンドと比較してみました。
今回は国内のバランス型の投資信託としては人気の高い『三菱UFJ国際-eMAXIS バランス(8資産均等型)』と『ひふみプラス』で比較した内容を紹介したいと思います。
ひふみ投信とは
レオス・キャピタルワークス株式会社が運用するアクティブ型ファンドのことです。特徴としては、レオス・キャピタルワークスのアナリストやファンドマネージャーが発掘した日本の成長企業に投資し、高い利回りを実現しているところです。この際に実施している事として、足で稼いで成長企業に投資すると記載されている通り、実際に経営者に会って将来的なビジョンを聞き本当に投資対象かどうか判断しているとのことです。
ひふみ投信とeMAXISバランスのリターン比較
ひふみ投信と国内のバランス型投資信託の王道的な投資信託であるeMAXISバランスを比較してみます。
ひふみプラスを参考値として比較します。
■eMAXISバランス
2012/5/28:10,132円
2018/3/18:19,270円
上昇倍率:約1.9倍
■ひふみプラス
2012/5/28:10,000円
2018/3/18:41,676円
上昇倍率:約4.17倍
■eMAXISバランス-ひふみプラスの差
上昇倍率の差:約2.27倍
※上記の算出にはSBI証券のデータから算出しております。
eMAXISバランスに対してひふみプラスは6年で2倍以上のリターンを出しています。リターンの高さはさすが人気アクティブファンドと言ったところです。
ひふみ投信とeMAXISバランスのリスク比較
リスクを比較する方法として基準価額の値幅がどれくらい幅があったのかという方法と下落率が最大でどれくらいあったのかという方法があります。それぞれで比較してみたいと思います。
[値幅]
■eMAXISバランス
直近12カ月:-10.81%+44.44%
最大値幅:±55.25%
■ひふみプラス
直近12カ月:-3.22%+67.28%
最大値幅:±70.5%
[最大下落率]
■eMAXISバランス
直近12カ月:-10.81%
■ひふみプラス
直近12カ月:-3.22%
値幅に関してはeMAXISの方が低い結果となりましたが、ひふみプラスの値幅が大きい理由は最大上昇率が高いことに起因しているので、あまり参考値として役に立ちません。一方で、最大下落率をみるとひふみプラスはeMAXISよりも低い下落率で抑えていることが分かります。このことからアクティブファンドと言えど、ひふみ投信の方がリスクを低くしたファンドに見えます。
手数料比較
ひふみとeMAXISバランスの手数料の差を比較してみます。
[信託報酬の差]
■eMAXISバランス
0.54%以内
(eMAXISバランスslim)※ネット販売のみ
0.22572%以内
■ひふみプラス
500億円まで1.0584%,500億円を超える部分0.9504%,1000億円を超える部分0.8424%
■信託報酬の差の結果
通常のeMAXISとひふみプラス
0.5184%の差
slim版eMAXISとひふみプラス
0.83268%の差
信託報酬の差だけ見たら、インデックスファンドのeMAXISに分配があがりました。ただ、信託報酬の差が小さく見える程の大きなリターンをひふみプラスは出せているので現状では信託報酬の差はあまり気にしなくても良いかも知れません。
結論
今回はひふみ投信を各証券会社で買えるようにしてある投信のひふみプラスと国内バランス投資信託の代表格であるeMAXISバランスで投信比較をしてみました。
比較内容としては、リターン・リスク・手数料で比較を行いました。
結論としては、ひふみ投信はリターンが非常に高く、リスクは低く、手数料は若干高いというところで、総合的にはeMAXISバランスよりもひふみ投信の方が優秀なファンドであるという結論になりました。
今回意外だった点は、アクティブファンドで国内株式のみなのでリスクが高めだとイメージしていたのですが、 リスクが低く抑えられている点でした。
筆者の所感としては、ひふみ投信の可能性を感じたので、僕もひふみ投信に投資しようかと考え始めたところです。今後もひふみ投信と他のファンドを比較して投資対象かどうか検討したいと思います。